「エンパワリングビリーフ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
メンタルヘルスやメンタルトレーニングについて勉強したことがある人は、聞いたことがあるかもしれません。
自分の心に力をくれるエンパワリングビリーフとはどのようなものなのか?
またエンパワリングビリーフを味方につけて人生を輝かせるにはどうすればいいのか?
エンパワリングビリーフのさまざまなことについて、詳しく解説していきます。
エンパワリングビリーフとは

エンパワリングビリーフとはどのようなものなのでしょうか?
「エンパワリング」は、「人や周囲に力を与えてくれる人」という意味で捉えられることが多いです。
「ビリーブ」には「信じる」という意味がありますので、「力が加わることを信じる」といった意味をもつと考えてよいと思います。
前向きな思考にはものすごいパワーがあります!!
エンパワリングビリーフ→「力を得るための信念」
エンパワリングビリーフは、自分が前向きに進んでいくためのパワーを持つ「信念」のことです。
信念とは、その名の通り強く信じる心という意味がありますね。
自分の気持ちがさらに前向きになる感情や、もっともっと頑張れるという後押しをしてくれる感情。
エンパワリングビリーフは、そんなパワーを得るために強く信じる感情のことです。
うまく行かなかったとしてもそれを前向きに捉えられる
エンパワリングビリーフは、物事を成功させることを目的とする意味合いが強いですが、それだけではありません。
仮にエンパワリングビリーフを用いて成功を目指し、それが失敗に終わってしまったとしても、その仮定で学んだことは大きかったと考えます。
体験や経験を、前向きな形で乗り越えることができるのがエンパワリングビリーフ的思考なのです。
多くの準備や努力をして臨んだことが失敗に終わってしまうと、落ち込んでしまう人も多いと思います。
しかし、すべてに意味があり、その経験が次の成功につながると考えられれば、人生がとても明るくなりますよね。
エンパワリングビリーフの作り方

多方面から自分にパワーを与えてくれる、エンパワリングビリーフを作り出す方法を以下に解説します。
リミッティングビリーブとエンパワリングビリーフ
エンパワリングビリーフに対して、リミティングビリーブというものがあります。
リミティングビリーブを聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。
リミティングビリーブは、過去のトラウマから物事を後ろ向きに考えてしまう、否定的な感情を抱いてしまう心のことです。
両親など身内から否定されたり、後ろ向きな教育を受けたことにより、「どうせ自分はダメだからと思ってしまう感情を、リミティングビリーブと呼びます。
エンパワリングビリーフに過去の人生経験特に関係しませんが、それぞれの信念を抱く感情は、表裏一体的な存在です。
エンパワリングビリーフを語るときに、リミティングビリーブについても理解しておくことで、エンパワリングビリーフを作り出すとともに、リミティングビリーブを解除することができます。
リミティングビリーブを解除するときエンパワリングビリーフを作れる
リミティングビリーブにとらわれてしまう人は意外と多く、リミティングビリーブの解除について勉強している人も多いです。
エンパワリングビリーフは、リミティングビリーブの解除を目指す仮定で作り出すことができます。
例えばある目標があったとして、「自分は能力がないからどうせやっても失敗してしまう」というリミティングビリーブにとらわれていたとします。
こうしたマイナスな感情を、都度エンパワリングビリーフに入れ替えてしまうのです。
「自分には能力がないけれど、チャレンジすることでひとつ成長できる」と考えられれば、同じ目標でも取り組み方(取り組むにあたっての気持ち)がまったく変わってきます。
取り組む上での気持ちが変われば、必然的に結果も変わってくるのです。
エンパワリングビリーフを作り出すのと同時にリミティングビリーブを解除できれば、一石二鳥。
人生はもっともっと豊かになるでしょう。
マイナスを受け入れた上でプラスの考えを生み出す
エンパワリングビリーフを作り出す上で重要なことは、リミティングビリーブのようなマイナスな気持ちを決して否定しないことです。
否定の心はマイナスの感情を生んでしまいますので、エンパワリングビリーフが作られにくくなります。
「自分は能力がない。だから失敗するかもしれないけれど、それを糧にして次のステップに進むことに意味がある」と考えてみてください。
マイナス面をもつ自分を肯定した上で、新しい価値観を有生むことができました。
失敗してもいい、スマートでなくてもいい、という気持ちは自分を楽にしてくれます。
さらに成長しようという意欲が湧けば、何事にも前向きにチャレンジできるようになるはずです。
エンパワリングビリーフは、取り組む目標だけでなく、自分自身を覆っているリミティングビリーブを解除することもできます。
「自分には能力がないけれど、あきらめずに最後までやりきる忍耐力がある」など、弱点を肯定した上で強みを引き出してあげるのです。
そうすれば、トラウマから開放されるのではなく、トラウマを受け入れた上で自分を好きになれます。
エンパワリングビリーフを味方につける方法

エンパワリングビリーフを味方につけることができれば、人生はもっともっと楽しくなります。
リミティングビリーブに悩んでいるわけではない人も、エンパワリングビリーフを作り出してもっと毎日を充実させましょう。
自分に暗示をかける時間をもつ
「思い込み」や「願掛け」のように、エンパワリングビリーフを植え付ける暗示のようなものを、毎日自分にかけてあげます。
あくまで例えばですが、朝目が覚めたらすぐに「自分には成功させる力がある」と言葉に出して言ってみる。
そして寝る前布団に入ったら、「失敗があるからこそ成長できる」と言ってから寝るという具合です。
やり方はその人の好きな方法でよいですが、毎日同じ時間にエンパワリングビリーフ的思考を持つ時間を作ることで、自然と思考自体が変わってきます。
または、寝る前に今日1日を振り返り、マイナス思考になってしまったことがあれば、それをエンパワリングビリーフに切り替えてあげるのもひとつの方法です。
「会社のトラブルを自分には解決できないと思ってしまった」なら、「解決できないかもしれないけれど、力になることはできる」という考えに変換します。
寝る前に、その日あったネガティブ思考をひとつひとつ書き換えれば、翌朝はスッキリ前向きな気持ちで目覚めることができそうです。
マイナス思考を即プラスに変換するクセをつける
リミティングビリーブにとらわれているわけではないけれど、何かとマイナスな思考になってしまう人は、その場でマイナス思考をプラス思考に変換するクセをつけましょう。
暗示の場合は寝る前に書き換えますが、可能であればその場でエンパワリングビリーフに書き換えることで、ネガティブな感情にとらわれる時間をより短くできます。
ネガティブな感情をすぐにプラスに書き換えて、マイナス思考を持つ時間がどんどん短くなれば、マイナス思考になること自体がなくなっていくかもしれません。
エンパワリングビリーフで人生をより輝かせよう
エンパワリングビリーフを作る方法は決して難しいものではありません。
マイナス思考を肯定しつつ前向きな思考に入れ替えることで、前向きに考えることが習慣化します。
常に前向きに考えることができるようになると、不思議と行動や結果が変わっていくのです。
ぜひエンパワリングビリーフを味方につけて、人生をより楽しみましょう!
笑顔も大切!
表情が変わると人生も変わります。