ビジネスを遂行する上で、感情をコントロールできないと集中力が低下したり、取引相手と円滑なコミュニケーションが取れないなど、さまざまな弊害が起こります。
プライベートでも負の感情を抱き続けていると、生活全体に支障が出てしまうことも。
ビジネスで最高のパフォーマンスを出すために、感情のコントロールは必須です。
こちらでは、感情を上手にコントロールしてビジネスのパフォーマンスを安定させる方法について、詳しく解説していきます。
感情のコントロール方法を身に着けておくことで、毎日が楽しく、生きやすくなりますよ!
感情のコントロールは難しい?
さまざまな場面で気持ちの切り替えが必要になりますが、感情のコントロールは簡単にできるものではありません。
そもそも、「感情」にはどのような役割があるのでしょうか?
「イライラ」はリラックスを要するサイン
感情の種類には「喜怒哀楽」の4つがあることは、皆さんご存知ですね。
「喜」と「楽」の感情は、幸せな気持ちになれることはもちろん、ストレスを解消して免疫力を高める効果が期待できます。
また、「怒」と「哀」といった負の感情は、そのときの状況によっても起こりえますが、リフレッシュをするタイミングであることを知らせるサインです。
他人からもたらされる喜怒哀楽はもちろんありますが、感情が動くことで体に何らかの変化を知らせる役割があります。
もっともコントロールできないのは「怒り」
「喜怒哀楽」の「喜」「哀」、「楽」は、少しずつ感情の変化が訪れますので、「今は我慢しないと」というときに、比較的我慢しやすいと思われます。
しかし、「怒」の感情は、なにか怒りを覚える出来事が発生した際に一気に感情の変化が訪れるため、我慢することが難しいのです。
ビジネスにおいて負の感情が沸き起こりやすいのは「怒」の感情なので、より感情のコントロールをスムーズに行う必要があります。
感情のコントロールができる人、できない人
日頃から穏やかな性格の人は、比較的感情のコントロールをスムーズにできるといわれています。
常に気持ちが落ち着いていれば、怒りの感情が生まれても冷静にその場の状況を判断し、「今は抑えよう」と気持ちを切り替えやすいようです。
また、基本的にポジティブな人も、感情のコントロールが上手かもしれません。
「今怒りを表すよりも、笑顔でいたほうがうまくいく」と思ったら、そのとおりに対応できます。
逆に、常に心が思い人、マイナス思考になりやすい人は、感情のコントロールが苦手な傾向が強いです。
その場で感情を爆発させてしまい、後悔した経験がたくさんあっても、つい同じことを繰り返してしまいます。
感情をコントロールする方法
うまく感情をコントロールできれば、日常生活はもちろんビジネスにおいてもさまざまなことがスムーズになります。
以下に、感情のコントロールするためにできる行動をご紹介します。
とりあえず深呼吸
イラッとしたり、嫌な感情を抱いてしまいそうになったら、とにかく一息つくことです。
これは、無意識のうちに日頃から実践している人も多いと思います。
怒りを覚えそうになったら、すぐに深呼吸をすると気持ちが落ち着きます。
そして、怒りの感情は持ったままだけれど、少なくともそこで感情を爆発させることなく、抑えやすくなるはずです。
状況的に深呼吸することが難しい場合は、心の中で3秒唱えるだけでも気持ちが落ち着きますので、試してみてください。
日頃から体を動かす
日頃から体を動かしていると、心の重さを感じにくくなるのでとてもおすすめです。
一節によると、運動をすること自体に人間は軽いストレスを受けているらしく、それが当たり前の状況になると、おのずとストレスに強い体が出来上がるのだとか。
たしかに、運動が終わったあとはとてもすっきりした気持ちになりますね。
運動を続けることで、その場だけでなく常に健康な心持ちでいられるので、体を動かすことを習慣にしましょう。
場所や状況を変える
例えば会議でイライラすることがあったときに、会議が終わったらとりあえず外にでて新鮮な空気で深呼吸したり、軽い休憩に入ってお茶を飲みながら一休みすします。
負の感情を覚えたときと違う状況に変えることで、気分転換されて負の感情が小さくなるはずです。
感情をコントロールするときのルールを決める
わかりやすくいうと、「自分のご機嫌を取るためのルーティンを決めておく」ことです。
イラッとしたらお気に入りのアメをなめるとか、ご褒美に好きなお店のケーキを食べるなど、小さな気分転換法を用意しておきます。
そのルーティンを欠かさず実行することで、実行後に気持ちが落ち着くことを習慣化できます。
難しく考えることはありません。
例えば、仕事から帰って手洗いうがいを済ませ、缶ビールを開けるのが私服の時だという人は多いですよね。
このように、自分が心地よくなるルーティンを決めておくと、手軽に心をフラットな状態に持っていくことができます。
感情をコントロールできないときは
どうしても感情のコントロールができないときもありますよね。
そんなときはどうすればいいでしょうか?
その場を離れて自宅でゆっくり過ごす
感情を落ち着かせることができなくても、とにかく爆発だけはさせないように我慢して、すみやかにその場(会議や取引場所)などを離れます。
その後最低限のタスクをこなしたら、早めに帰宅してしまいましょう。
1人のときは感情が爆発しても、何もトラブルは起こりませんので、思い切りイライラしたり、体を動かしたり、好きなものを食べるなどして負の感情が収まるまで過ごします。
感情のコントロールとは違いますが、ストレス解消のひとつとして「食器を割る」人がいるようです。
実際に、関西にはお皿を割ることができるお店もあるようなので、思い切りスッキリしたい人は利用してみるのもよいかもしれません。
睡眠の質を上げるように努力する
嫌なことがあったときに、「寝て忘れる」という人も多いと思います。
負の感情を睡眠によって忘れることは、科学的にも証明されているそうです。
睡眠の質が悪いと、翌日になっても嫌なことが忘れられず、負の感情を抱いたままになってしまう可能性がありますので、ぐっすり眠れるように睡眠の質を上げることはマストです。
睡眠の質を上げることで疲れも取れやすくなり、心身の健康にもつながります。
嫌なことがあったときに、お酒を飲んで忘れるという人も少なくありません。
気分転換の方法はそれぞれなので、もちろんお酒を飲むのもアリですが、お酒を飲むと睡眠が覚醒されやすくなるので注意が必要です。
お酒を飲むと寝付きはよくなっても、熟睡しにくくなるといわれています。
寝酒が習慣化しないように、心身の健康を保てるお酒の飲み方を考えましょう。
感情を上手にコントロールして生きやすくしよう
感情を上手にコントロールできるようになれば、ビジネスの場面で冷静な判断ができるようになります。
また職場の人間関係がスムーズになるほか、自分自身も感情の浮き沈みによって心が疲れてしまうことがありません。
日頃から感情のコントロールがしやすい体づくりを目指し、負の感情が起こった際には迅速に気分転換できる方法を見つけておきましょう。
感情のコントロールが自在にできるようになれば、これまでよりも確実に生きやすくなります。
早速、すぐに実践できることから始めてみましょう!